良いパンを作ろうという気持ちを持ち続けることが大事
入社のきっかけ
私は以前飲食業で勤めていました。厨房で仕込みをやったり、販売したり、お客様に提供したりと、充実していたんですが、その会社を辞めてしまったんです。それで心残りがあって、新しい仕事も食に関する仕事がいいなと思って、派遣で食品関係の会社を探してもらって入りました。初めは派遣だったんですけど、それからパートになって、声をかけていただいて社員になりました。嬉しかったですね。昼間だけでも結構な人数がいるので、その中で声をかけていただけて……。どういうところが評価されたのか、自分では分からないので聞いてみたいですけど(笑)。
「おはようございます」という一言
ラインに入って作業するのはパートさんにやっていただいて、社員の仕事は全体の管理になりますから、働きやすい環境を作っていくことを心がけています。日本人の方だけではなくて、ベトナムやフィリピンなど外国から研修生の方もいますから、しっかりコミュニケーションを取ることが大事です。自分から笑顔で、明るく、積極的に話しかけて。元気で働けることが何よりだと思っているので、そういう声かけをしています。一番大事なのは挨拶ですね。派遣で働いてるときから、基本の挨拶ができてないなと感じる部分があったんです。なので自分が社員になったら必ず、元気に挨拶するように心がけようと。「おはようございます」という一言が仕事のスタートだと思うので。
季節とか気温によって、パンのふくらみとか焼き加減が
この会社の好きなところは、仕事にやりがい、達成感を感じられるところです。季節とか気温によって、パンのふくらみとか焼き加減が若干違ったりするんですよね。同じものを目指しているんですけど、まったく同じにはならない。ですから時間通り、ミスなくやって、パンの大きさとかもちょうどよく、形も綺麗だなってときは、達成感があります。作ってる人にしか分からないとは思うんですけど(笑)。特にやりがいを感じるのは忙しいとき。大量の仕事を早く終わらせられたときは、時間を無駄なく使って、円滑に回せたという証なので。
良いパンを作ろうという気持ちを持ち続けること
仕事をしていて大事だなと思うのは、自分がお客さんの立場になって考えることです。大量生産ではあっても、お客さんはお金を出して一個のパンを買うわけで、その一個の出来が今一つだったら申しわけないじゃないですか。機械で作られていきますから、自分は最低限のところで手を抜こうと思ったらできてしまう。でもそういう人たちが作ったパンは、きっと綺麗で美味しいパンにはならないと思うんです。毎日同じ繰り返しですし、実際に店に並んでお客さんが買っていくのを見ているわけではないので……。でもだからこそ、お客さんのために良いパンを作ろうという気持ちを持ち続けることが大事だよと、パートさんにも自分にも言い聞かせています。